NCEA・大学進学ガイド

NCEAを知れば、進路が見えてくる。

ニュージーランドの高校卒業資格「NCEA」の仕組みと、大学進学に必要な条件を解説します。

ニュージーランドの高校に在籍する生徒が取得する資格の中心は、全国統一の高校教育認定資格である NCEA(National Certificate of Educational Achievement)です。NCEA は、ニュージーランド国内や別の国で大学に進学する際の、入学要件の一部になります。日本の大学やニュージーランド以外の海外の大学を目指す場合も、希望する大学・学部の入試要項を確認しておくことが大切です。

NCEA は2028年から段階的に新しい資格に切り替わります。このページでは、現在の NCEA の仕組みをご説明しています。

NCEAの仕組みを見る

3段階
レベル1〜3(Year 11〜13)
60単位
各レベルの取得に必要な単位数(+Literacy・Numeracy)
What is NCEA

日本の学校にはない、単位を積み上げていく資格。

NCEA のシステムは複雑で、日本の学校にはない仕組みのため、最初はわかりにくいかもしれません。NCEA では、日本の学校のように「数学」「英語」「理科」という科目ごとに一つの成績が付くのではなく、それぞれの科目が複数の単元(Standard)に分かれています。各単元に合格することで、その単元に設定されている単位(Credits)を取得していきます。

科目選択の際には、学校の先生の説明を注意深く聞き、自分の希望する進路に合った選択をしていきましょう。

How NCEA works

NCEAの仕組み:レベル1・2・3の3段階。

NCEA は、レベル1・2・3の3段階で取得できます。各レベルで、各科目の単位(Credit)を取得していきます。

LEVEL 1

Year 11(日本の高校1年生)

レベル1以上の科目から60単位 + Literacy・Numeracy

LEVEL 2

Year 12(日本の高校2年生)

レベル2以上の科目から60単位 + Literacy・Numeracy

LEVEL 3

Year 13(日本の高校3年生)

レベル3以上の科目から60単位 + Literacy・Numeracy

Literacy & Numeracy

どのレベルにも必要な、Literacy と Numeracy。

どのレベルを取得する場合も、次の単位(Co-requisite)が必要です。一度取得すれば、すべてのレベルに有効です。例えば、レベル2の科目で60単位以上を取っていても、これらの単位を取れていない場合は、レベル2を取得したことにはなりません。

  • 読み書き能力(Literacy):10単位
  • 計算能力(Numeracy):10単位

Literacy・Numeracy の単位は、年に2回実施される全国共通の試験(CAA)で取得できます。Reading と Writing に合格すると各5単位、Numeracy に合格すると10単位です。2027年までは、指定された科目の単元から取得することもできますが、2028年からは CAA などの専用の単元のみになります。なお、Literacy・Numeracy それぞれについて、科目の単元の単位と CAA の単位を足すことはできません。

Assessment

Internal と External、2つの評価方法。

Year 11 以上の学年になると、「Internal」「External」という言葉を耳にする機会がとても多くなります。

INTERNAL

校内評価

Internal Assessment の通称です。単元が終わるごとに、学校でのテストや課題、実習、プレゼンテーションなどで評価されます。

EXTERNAL

外部評価(全国統一試験)

External Assessment の通称です。4学期(Term 4)の11月上旬から12月初め頃に行われる全国統一試験で、全ての学校で同じ日の同じ時間に同じテストが一斉に行われます。科目によっては、作品やポートフォリオの提出で評価されるものもあります。

成績は4段階。

Internal、External ともに4段階で評価されます。優・良・可のどれでも、取得できる単位数は同じです。

E
Excellence(優)
M
Merit(良)
A
Achieved(可)
N
Not Achieved(不可)
Example

NCEAの成績表(NZQA Entries)の見方。

下の画像は、弊社の生徒さん(Year 11)の実際の科目・単元一覧をもとにしたサンプルです。個人情報は削除しています。

NZQA Entries の記入例(個人情報は削除済み)
① Number

単元番号

それぞれの単元には固有の番号があります。例えば、一番上の32403は「Demonstrate understanding of ideas and information in written texts」という単元の番号です。学校と成績について確認するときにも、この単元番号を使います。

② ver

バージョン番号

その単元のバージョンです。32403の横の「2」は、Version 2という意味です。

③ Title

単元名

その単元で何を学び、何について評価されるのかが書かれています。同じ科目の中でも単元ごとに、内容や評価方法、取得できる単位数が異なります。

④ Credits

単位数

その単元に合格すると取得できる単位数です。例えば、32403と32405は5単位、32406は10単位です。

⑤ Result

結果

E(Excellence・優)、M(Merit・良)、A(Achieved・可)、N(Not Achieved・不可)のいずれかで表示されます。A・M・Eを取れば、その単元の単位を取得できます。まだ評価が出ていない単元は、空欄や「sna」と表示されます。

⑥ Num / L1 Lit

Numeracy・Literacy

Numは Numeracy、L1 Litは Level 1 Literacy に使える単元であることを示しています。例えば、Mathematicsの91944〜91947には「Num」、Englishの91926・91927やScienceの92022には「L1 Lit」と表示されています。

⑦ Int / Ext

試験方法

Internal(校内評価)か External(外部評価)かを示しています。同じMathematicsでも、91944・91945はInternal、91946・91947はExternalです。

成績表を見るときは、「何単位取ったか」だけでなく、どの単元を履修しているか、InternalかExternalか、結果はA・M・Eのどれか、Literacy・Numeracyの要件を満たせているか、という流れで確認していきます。

Case study

この生徒さん(Bさん)の場合、レベル1は取れる?

Bさんが受けた単元と単位数をまとめると、次のようになります。

  • Literacy・Numeracy の専用の単元(CAA):20単位(Literacy 10単位、Numeracy 10単位)
  • Commerce:20単位
  • Dance:20単位
  • English:10単位
  • ESOL:25単位
  • Mathematics:20単位
  • Science:16単位

Bさんの場合、CAA の単元(32403・32405・32406)に合格すれば、Literacy と Numeracy をクリアできます。そのうえで、科目の単元(合計111単位)から60単位以上を取れば、レベル1を取得できます。

University Entrance

ニュージーランド・海外の大学へ進学するには。

ニュージーランドの大学に進学するには、NCEA のレベル3に加えて、University Entrance(UE)という大学入学要件を満たす必要があります。日本・ニュージーランド以外の海外の大学でも、UE を入学条件にしているところがあります。UE の条件は次のとおりです。

  • NCEA レベル3を取得していること
  • Approved Subjects(UE の対象として認められた科目)のうち3科目で、それぞれレベル3の14単位を取得していること
  • 英語またはマオリ語の読み書き能力(Literacy):レベル2以上を10単位(Reading と Writing を各5単位ずつ)
  • 計算能力(Numeracy):レベル1以上を10単位
Universities in Japan

日本の大学へ進学するには。

ニュージーランドの高校を卒業した後は、日本の大学へ進学する方が多くいらっしゃいます。大学進学方法としては、各大学の帰国子女入試、もしくは総合型選抜入試を利用しての入学が一般的です。

帰国子女入試では、家族で海外に住んでいた方のみが受験できる大学と、単身留学でも受験できる大学があります。また、単身留学の場合、多くの大学で2年以上の海外の高等教育機関で就学していることが条件に出されています。その他、高校で受講しなければいけない科目を指定されたり、NCEA の単位数や、IELTS、TOEIC、TOEFL 等の英語資格を条件にしている大学や学部もあります。

各大学、各学部により受験資格条件や、受験科目が異なりますので、お子さまが希望する大学や学部の入試要項を確認することが大切です。弊社でお手続きいただいた生徒さまの場合は、弊社も入試要項を一緒に確認しますが、最終的な確認はご本人と保護者の方にお願いしています。

Mindset

NCEAは、あくまでも高校生活の一部分。

選択科目によっては、Internal で必要な単位数を超えることもありますが、高校生活では NCEA の単位を取ることだけが目的ではありません。きちんと一つひとつの単元を勉強していくことが、高校生活では大切です。

また、大学受験の際には各科目の成績も細かく提出するので、単位はできる限り取得している方が、大学へのアピールにもつながります。単位数をクリアした後も、External の試験まで、それまで通り、勉強はしっかりとしていきましょう。

NCEAから大学進学まで、 現地で伴走します。

科目選択や単位の確認から、出願書類の準備まで。ニュージーランド留学TO GOは、クライストチャーチの現地留学エージェントとして、お子さまの進路に合わせてサポートします。