ニュージーランドの教育制度
ニュージーランドの教育制度は、乳幼児教育、初等教育課程、中等教育課程、高等教育課程と続きます。義務養育は、6歳から16歳までです。4学期制で、1月末か2月初めから1学期が始まり、11月または12月に4学期が終わります。
日本とニュージーランドの教育制度年齢比較図
日本 | 年齢 | NZ | ||||
5歳 | Year0-1 |
Primary
|
||||
6歳 | Year1 | 義務教育 | ||||
義務教育 | 小学校 | 小1 | 7歳 | Year2 | ||
小2 | 8歳 | Year3 | ||||
小3 | 9歳 | Year4 | ||||
小4 | 10歳 | Year5 | ||||
小5 | 11歳 | Year6 | ||||
小6 | 12歳 | Year7 | Intermediate (*2) |
|||
中学校 | 中1 | 13歳 | Year8 | |||
中2 | 14歳 | Year9 | Secondary School |
|||
中3 | 15歳 | Year10 | ||||
高校 | 高1 | 16歳 | Year11 | |||
高2 | 17歳 | Year12 | ||||
高3 | 18歳 | Year13 |
*1:Primary SchoolによってはYear8まで通学が可能です。
*2: Secondary Schoolによっては、Year7から入学可能です。
乳幼児教育
0歳~4歳までの乳幼児は、保育園や幼稚園に通うことができます。
ナーサリーやプレスクールと呼ばれる0歳~5歳までの乳幼児が通う乳児託児所や保育園乳、3歳~5歳児が通うPlaycentre(プレイセンター)やKindergarten(幼稚園)があります。
Playcentre(プレイセンター)とは、親、保護者による共同運営組織で、親同士の同意のもとに親同士が相互援助することにより組織運営されています。親子ともに「学ぶ」「遊ぶ」ことを目的とし、子供の成長と同時に親としての成長を促進、サポートする目的を持っています。
また、ニュージーランドの幼保統一カリキュラムである「テファリキ」は、近年日本でも注目をされ、テファリキをを取り入れた幼稚園が増えてきました。
親子留学などで、親御さまが語学学校などで勉強している間にお子さまを預かってくれる保育園や幼稚園などもあり、ニュージーランドへの親子留学はとても人気があります。
初等科教育
- Primary School(Year1 – 6, 5歳から11歳)
いわゆる日本の小学校にあたります。ニュージーランドでは、6歳から16歳までが義務教育期間ですが、慣例的に5歳の誕生日に小学校への入学が許可され初等教育を開始します。その為、ニュージーランドの小学校には、入学式がありません。保護者の考えにより6歳の誕生日に小学校へ入学する児童もいるため、同学年でも年齢が若干異なる場合があります。
中等教育課程(12歳~18歳)
- Intermediate School / Middle School(Year7 – 8, 12歳から13歳)
- Secondary School(Year9 – 13, 14歳から18歳)
Intermediate School(インターミディエイトスクール)やMiddle School(ミドルスクール)は日本の中学校にあたります。小学校や高校によっては、併設している学校があります。
Secondary School(セカンダリースクール)は日本の高校にあたります。
中等教育機関は、公立校、インテグレーテッド・スクール、私立校の3つの学校体形に分かれます。
【公立校】
日本の公立校と同じく、公立校の学費は原則公費負担ですが、運営費として寄付を求める学校が大多数であるのが現状です。
※留学生は授業料がかかります。
【インテグレーテッド・スクール】
半官半民の運営形態で、ニュージーランド教育省から助成を受けますが、運営形態は私立校のような独自のものを持って教育をする学校です。授業料は、公立校より少し高くなりますが、私立校よりも安い為、人気があります。
※留学生は現地生徒とは別の授業料がかかります。
【私立校】
日本の私立校と同じく、100%各学校により運営されています。宗教母体(カトリック、プロテスタント、ニューライフ等他)が運営しており、各宗教母体の信仰に基づく宗教教育が行われます。授業料は非常に高いのですが、大学などの進学率が非常に高いのが特徴です。また、私立校は紳士・淑女を養成する教育機関でもあるため、生徒の言葉遣い、服装、、態度、礼儀などマナー指導も徹底して行われます。
高等教育課程(19歳以上)
- University(大学)
- Polytechnich(工科大学)
- College of Education(Teacher’s Colleges)(教育大学)
高校のYear13を修了後は、大学・工科大学・教育大学に進学することができます。現地の高校から進学する場合は、Year11(高1)から始まるNCEA(The National Certificate of Educational Achievement)をパスしなければいけません。日本の高校を卒業後に入学する場合は、IELTSやTOEFLなどの英語資格テストで各学校が指定する英語レベルを持っていなければいけません。そのハードルは非常に高いため、現地の語学学校でまずは英語の勉強をすることをお勧めします。クライストチャーチにあるCCEL(語学学校)では、英語資格を取得せずに大学へ進学できるコースもあるので、お勧めです。