ニュージーランドの中学・高校留学を考えるときに知っておきたい、学校制度の仕組みをまとめました。日本の学年との対応、学校の種類、学校生活、留学生の受け入れ制度、2028年から始まる高校の新しい資格制度まで、ニュージーランド現地の留学エージェントとしてご説明します。
教育制度の全体像
ニュージーランドの学校教育は、Year 1からYear 13までの13年間です。義務教育は6歳から16歳までですが、多くの子どもは5歳から小学校に通い始め、17歳頃まで学校で学びます。新学年は2月に始まり、1年は4学期制です。
| 区分 | Year | 日本の学年(目安) | 主な学校 |
|---|---|---|---|
| 初等教育 (Primary) |
Year 1〜6 | 年長〜小5 | Primary School |
| 初等教育 (Intermediate) |
Year 7〜8 | 小6〜中1 | Intermediate School ※Primary SchoolやSecondary Schoolに併設されている場合もあり |
| 中等教育 (Secondary) |
Year 9〜13 | 中2〜高3 | Secondary School (College・High Schoolとも呼ばれる) |
※Secondary Schoolには、Year 7から通える学校もあります。また地方には、Year 1〜13が1つの学校で学ぶArea Schoolもあります。
※Year 7〜8への留学は、弊社では小学校留学としてご案内しています。
高校卒業後は、大学やポリテクニック(専門学校)などの高等教育に進みます。
日本の学年との対応・生年月日の早見表
日本の新学年は4月、ニュージーランドは2月に始まるため、学年の区切りがずれています。弊社では、日本の学年をもとに、下の表を目安にご案内しています。
| 生年月日 | 日本の学年 (2027年4月〜) |
2027年2月〜 のYear |
2028年2月〜 のYear |
|---|---|---|---|
| 2009年4月2日〜2010年4月1日 | 高3 | Year 13※ | 卒業 |
| 2010年4月2日〜2011年4月1日 | 高2 | Year 12※ | Year 13※ |
| 2011年4月2日〜2012年4月1日 | 高1 | Year 11 | Year 12※ |
| 2012年4月2日〜2013年4月1日 | 中3 | Year 10 | Year 11 |
| 2013年4月2日〜2014年4月1日 | 中2 | Year 9 | Year 10 |
| 2014年4月2日〜2015年4月1日 | 中1 | Year 8 | Year 9 |
| 2015年4月2日〜2016年4月1日 | 小6 | Year 7 | Year 8 |
※年齢的にYear 12・13にあたる学年から留学を始める場合は、1学年下げて入学するのが通常です。例えば日本の高校2年生はYear 11、高校3年生はYear 12から始めます。
※2月〜3月は、日本ではまだ1つ下の学年です。例えば2027年2月の時点で中学1年生の場合、Year 9から入学します。
※学期の途中(2学期以降)から入学する場合も、目安はこの表と同じです。
※最終的な学年は学校が決めます。英語力、日本での成績、留学の期間や目的によって、表と異なるYearになることがあります。
高校卒業を目指す場合は、Year 11〜13のどこから始めるかで、取得する資格や大学進学までの準備が変わります。
学校の種類(公立・インテグレーテッド・私立)
ニュージーランドの中学・高校は、運営の仕組みによって3つの種類に分かれます。どの種類にも共学校・男子校・女子校があります。
公立校State School
国が所有・運営する学校で、ニュージーランドの学校の多くがこのタイプです。国のカリキュラム(National Curriculum)に沿って授業を行い、宗教色はありません。地元の生徒には校区(Zone)が設けられている学校が多くあります。
インテグレーテッド校State-integrated School
元々は私立だった学校が、国の制度に組み込まれた半官半民の学校です。校舎や土地は教会などの団体が所有し、運営には国の資金が使われています。国のカリキュラムに沿いながら、キリスト教など、学校ごとの教育方針(Special Character)を大切にしています。
私立校Private School
主に保護者が払う授業料で運営される学校です。国からの補助は一部のみで、国のカリキュラムに従う義務はなく、独自の教育プログラムを組むことができます。
留学生の授業料は、どの種類の学校も各学校が設定しています。学校規模、成績、部活動、滞在方法などの比較は、中学・高校留学のトップページにまとめています。
学校生活の仕組み
授業と科目選択
Year 9〜10では、英語、数学、理科、社会、体育、芸術などを幅広く学びます。選択科目がある学校も多くあります。Year 11以降は、将来の進路に合わせて自分で科目を選び、少しずつ専門性を高めていきます。選べる科目の種類や数は、学校によって大きく異なります。
ESOL(留学生のための英語の授業)
ESOLは、英語を母語としない生徒のための英語の授業です。留学生を受け入れている学校の多くに設けられています。Year 11以降では、ESOLの授業でNCEAの単位を取れる場合もあります。
制服・持ち物
ほとんどの中学・高校に制服があります。また、授業でノートパソコンやタブレットを使う学校が多く、自分の端末を持参するBYOD(Bring Your Own Device)を求められることもあります。
学期と休み
1年は4学期制で、学期の間に約2週間の休みがあります。12月中旬から1月下旬までが夏休みで、学年の切り替わりにあたります。
留学生の受け入れに関する制度
留学生を受け入れられるのは、登録された学校だけ
ニュージーランドで留学生を受け入れられるのは、留学生の生活と安全を守るための国の規約「Education (Pastoral Care of Tertiary and International Learners) Code of Practice 2021」に登録している学校だけです。登録校には、留学生が安全に生活し、学校生活を送れるよう支援することが求められています。
入学は校区ではなく、学校の受け入れ判断で決まる
留学生は、住む場所の校区(Zone)に関係なく、学校の受け入れ枠と学校の判断によって入学が決まります。そのため、人気のある学校は受け入れ枠が早く埋まることがあります。
18歳未満の滞在先
18歳未満の留学生は、ホームステイ、学校の寮、保護者との同居、学校が認めた保護者代理人(Designated Caregiver)の家のいずれかに滞在します。自分で部屋を借りての一人暮らしはできません。
留学生の授業料
現地の生徒と違い、留学生は各学校が定める授業料を支払います。授業料のほか、滞在費や保険料などもかかります。
高校の資格制度(NCEAから新しい資格へ)
現在、ニュージーランドの高校の資格はNCEAです。2026年5月、ニュージーランド教育省が新しい資格の詳細を発表しました。2028年から、学年ごとに順番に新しい資格へ切り替わります。
| 2027年 | 2028年 | 2029年 | 2030年〜 | |
|---|---|---|---|---|
| Year 11 | NCEA Level 1 | Foundational Award | Foundational Award | Foundational Award |
| Year 12 | NCEA Level 2 | NCEA Level 2 | NZCE | NZCE |
| Year 13 | NCEA Level 3 | NCEA Level 3 | NCEA Level 3 | NZACE |
NZCE:New Zealand Certificate of Education NZACE:New Zealand Advanced Certificate of Education
Foundational Award:読み書き・計算の基礎力を証明する資格
どの資格の対象になるかは、何年にどのYearに在籍するかで決まります。例えば、2027年4月時点で中学3年生以下(2012年4月2日以降生まれ)の生徒は、Year 11から新しい制度の対象です。年齢的にYear 12・13にあたる生徒が1学年下げて入学する場合も、入学する年によっては新しい制度の対象になるため、個別の確認が必要です。
新しい資格では、成績はA+〜Eの6段階で評価され、C以上が合格です。Year 12・13では5科目以上を学び、3科目以上の合格とFoundational Awardの取得が必要になります。Year 11では、英語・数学・理科が必修になります。大学入学資格(University Entrance)の条件は、まだ見直しが続いています。
出典:ニュージーランド教育省(2026年5月発表)。今後、詳細が変わる可能性があります。


